今日新聞を見ていたら、こんなニュースを見かけました(見たのは中国新聞ですが、内容はほぼ一緒です)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140308-00000791-yom-soci

これを見て、大抵の型はすごい不祥事だ、とんでもない見込みそうさだと思ったのではないでしょうか。
隣県の話ということもあり、おそらく、同じように思ったのではないかと思います。

しかし、実際には、この程度の見込み捜査、しかも、恫喝的な取調で自白させる、などは、結構行われているというのが弁護士の率直な実感です。むしろ、警察はそういうことを平気でやる、というのを社会に広め留べきなのではないかと私は思っています。

以前私が相談を受けた件では、こんなのがありました。

駐車場で、車がいたずらされて傷つけられるという事件でしたが、駐車場の管理人をしていた従業員が警察に任意同行を求められた上、お前がやったんだろう、お前しかあの場にはいなかった、認めるまで帰さない、と詰め寄られて、覚えもないのに自白してしまったのです。

多少なりとも防犯カメラに写っていた、ニュースの事例の方がよっぽどマシですし、完全な違法捜査です。

しかし、世の中には、警察に詰め寄られると、本当に帰ってはいけないものだと思い自白してしまう人が後を絶ちません。これくらいの罪だと、認めてしまえばせいぜい罰金刑だから(本人は分からないでしょうが警察が言います)と、ついつい自白してしまったりします。

しかし子のケース、事実だったとしたら懲戒解雇される可能性が大なので、嘘の自白は致命的なケースでした・・・。結局、相談だけで終ったのでその後の顛末は分からないのですが、大丈夫だったかなと今でもたまに気になります。