守秘義務と相談料

昨日こんなニュースがでていました。

鈴木奈々 大渕愛子弁護士に「怒った」 相談内容を速攻で暴露
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000081-dal-ent

正直、番組の方は見ていませんし、見たとしても収録の時の文脈は編集後の番組からは分からない部分もあるので、実際のところがどうだったのかは分かりませんが・・・。

このニュース、「相談料を払わなければ守秘義務がない」という妙な誤解を生じているようなので、念のため確認しておきたいと思います。

言うまでもないことですが、弁護士は、依頼者の秘密を守る義務があります。いわゆる守秘義務です。普通の人でも守秘義務はありますが、弁護士の場合、弁護士法23条に「 弁護士又は弁護士であつた者は、その職務上知り得た秘密を保持する権利を有し、義務を負う。但し、法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。 」と規定が置かれている法律上の義務でもあり権利でもあります。

弁護士の仕事かどうかと言うのは、お金をもらうかどうかで決まるわけではありませんから、無料法律相談だからと行って守秘義務を負わないわけではありません。お金をもらえば、仕事だというのは明らかでしょうが、無料でも、明らかに仕事の話、職務上知り得た秘密というのはあり得ます。

ニュースの記事を見ると、離婚の相談をされたわけではなくただのガールズトークだからそもそも法律相談だとは思わなかった、というのが真意だったのかな?という気はしますが・・・それにしても、本番前の雑談で「そういう相談は多いからいつでも相談してね」と仕事としても聞くような返しをしておいて、「しゃべってくれと言うことだと思った」というのはむちゃくちゃではあります。

この手のバラエティというのはがちがちに台本が決まっているという話もあるので、どこまで本当の話なのか、という問題もありますが、私はタレント弁護士ではないので、そんなことはどうでもよく、問題は、無料だと守秘義務がないという誤解が広まっているという噂を聞いたのでそれだけは違うと言っておきたいわけで。
とにかく、法律の問題として相談された以上、職務上の秘密と考えるのが普通ですから、無料だろうと守秘義務は発生します、ということだけは理解して頂きたいと思います。無料の法律相談会で聞く話や予約を取って頂いて聞く相談(交通事故と多重債務は無料です)などは、誰がどう見ても守秘義務があります。
「法律相談でちゃんと来て」だけで止めておけばよかったのに・・・。まあ、バラエティだからそれだけだと面白くないのかもしれませんが。

もっとも、確かに、一番微妙なのは、友人の軽いのりの相談なんですけどね・・・。もちろん、真剣な身の上相談なら(今回のケースはこれにあたりそうです)当然弁護士でなくとも黙っていなければいけませんが、例えば、このもうけ話どう思う?何か許可や届出とか必要?みたいな大雑把な話を法律と絡めてされると、法律相談だとは思わなかった、ということはありそうです。

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