ホームページの比較サイトで選定した業者に対する損害賠償請求したいという相談がありました。

さほど多額でもない請求なのですが・・・。色々リサーチすると、そもそもその少額の請求出さえ支払ってくるかどうか分からない位の零細業者のにおいがぷんぷんするホームページ。
事件の詳しい内容はかけないのですが、今回は、ホームページで業者を選定する場合の注意点をいくつかまとめてみようと思います。

比較サイト自体が信用できるかどうか分からない

メジャーな分野で、出版社がやっているような大手のサイトであればまた別ですが、マイナー分野で、比較見積もりサイトを利用する場合、そもそも、その比較サイトが信用できると思ってはいけません。

というのも、ホームページというのは、ちょっとした技術があれば簡単に作成できますし、マイナー分野であれば検索上位にくることもさほど難しくありません。特に、今の検索エンジンは、業者単体のページよりもポータルサイトや比較サイトを上位に表示する傾向があるので、比較見積もりサイトはSEO上も上に行くことが多いはずです。

極端な場合は、どこかの業者がステルスマーケティング的に比較サイトを運用している可能性さえあります。

そうでない場合でも、あなたが思っているよりもずっと小規模な会社が運営していることは非常に多いのです。
そして、この小規模な会社が運営している会社は、営業の下手な小規模業者の販促ツールとして存在意義を持ち、そこから費用をもらって運営されています。
業者の質の吟味などしていない可能性が高いでしょう。

比較サイトを利用する際は、その後、選ばれた業者が本当に信用できる業者なのか、あらためて吟味する必要があります。

業者としての信頼性を確認するホームページの見方

私が相談の時に確認したホームページは、以下のような点が目に止まりました。

①全部で7~8ページしかない
②フッターに、無料のホームページ作成ソフトのクレジットが入っている。
③会社概要に「株」や「有」などの表示がなく、個人事業者と思われる。
④会社概要に開業年度の記載がなく、トップページのお知らせに「2018年7月●日ホームページをリニューアルしました。」とだけ書いてあり、かつ、お知らせはそれだけ。

これらから言えることは、自作のホームページを無料ソフトで作るような資金繰りで、かつ、自分で作るにもかかわらず大して手間をかけていない個人事業者で、おそらく2018年7月は開業した月だろうということ。

つまり、経験が浅くお金も行動力もない人だと推測されます。

人柄や経歴を把握できるくらいの知合いでなければ、絶対に手を出してはいけないパターンですね・・・。

こんな業者でも比較見積もりサイトに登録してあったりするわけです。むしろ、比較サイトからすると上得意かもしれません。他に営業の手段がないのですから・・・。

情報が少ないホームページは、逆にその業者のいい加減さを際立たせてくれる場合もあります。くれぐれも、安易に信用しないことです。